シングルオリジンチョコレートとは? カカオ豆の産地ごとの特徴を紹介!

シングルオリジンチョコレートとは? カカオ豆の産地ごとの特徴を紹介!

目次

 

シングルオリジンチョコレートは一般的なチョコレートと何が違うのか、気になる方もいるでしょう。チョコレートにはさまざまな種類があり、カカオの産地が単一か複数かで呼び方が異なります。

本記事では、シングルオリジンチョコレートの特徴やシングルビーンズとの違い、チョコレートをおいしく味わう方法などを解説します。記事の後半では、低糖質で上質なカカオを使用したおすすめのチョコレートスイーツも紹介しています。ぜひ参考にしてください。

 

シングルオリジンチョコレートとは?

シングルオリジンチョコレートとは、特定の国や地域などで栽培されたカカオ豆で作られたチョコレートのことです。

チョコレートは、さまざまな原産国で栽培された複数の品種のカカオ豆を原材料として使うことが一般的です。一方で、シングルオリジンチョコレートの原産国と品種は単一のカカオ豆のみを使用しています。シングルオリジンチョコレートの中でも、オーガニック生産されたカカオ豆で作られたチョコレートをシングルオリジンオーガニックチョコレートといいます。

シングルオリジンチョコレートの主な特徴は、原産地ごとに独自のフレーバーがあることです。近年、個性的なフレーバーを持つカカオ豆を求めるメーカーが増えており、カカオ豆の産地ごとの違いに注目が集まっています。産地が異なるチョコレートを味わえば、さまざまなフレーバーを楽しめます。例えば、甘く豊かな香りやエキゾチックなフルーツの香りなどが挙げられます。

 

 

産地ごとのシングルオリジンチョコレートの特徴

シングルオリジンチョコレートは産地ごとに異なるフレーバーがあり、それぞれ独特な香りを持つことが特徴です。シングルオリジンチョコレートの主な産地は大きく分けて、西アフリカと中南米、東南アジアが挙げられます。それぞれのカカオ豆のフレーバーや品種などの特徴を下記の表にまとめました。

 

 

産地

特徴

西アフリカ(ガーナやコートジボワールなど)

・ココアパウダーのようにほろ苦くも香ばしさがある

・主な品種はフォラステロ

中南米(ブラジルやエクアドルなど)

・甘みがあり、苦味が少ない

・主な品種はアリバやクリオロ

東南アジア(インドネシアやフィリピンなど)

・酸味が強く、ローストすると香りが立つ

・スモーキーな香りやフルーティーな香りがする

・主な品種はフォラステロ

 

本章では、産地ごとのシングルオリジンチョコレートの特徴を解説します。

 

西アフリカ

西アフリカでは、ガーナやコートジボワールなどの国でシングルオリジンのカカオ豆が栽培されています。ガーナやコートジボワールは世界でも有数のカカオ豆の生産地として知られています。日本で製造されているチョコレートやココアパウダーなどに使用されるカカオ豆の多くはガーナ産です。

西アフリカの主な栽培地は高温多湿で熱帯雨林が広がる地域です。主に栽培されている品種はフォラステロで、成長が早い上に病害虫にも強い特徴があります。カカオ豆は偏平型の形状をしており、渋みや酸味、苦味が特徴です。

西アフリカのカカオ豆はスパイシーな香りやココアパウダーのような香りが強い傾向があります。黒ビールや深煎りコーヒーなど、コクと苦味を持つ飲み物を好む人におすすめです。

 

中南米

中南米はカカオの発祥の地として知られており、生産量が多い国はブラジルです。中南米で主に栽培されている品種はアリバやクリオロが挙げられます。アリバは軽い渋みが感じられ、ジャスミンのような芳醇なフローラルのフレーバーです。

一方のクリオロは病害虫に弱く、病害虫に気をつけて栽培する必要があるため、シングルオリジンの中でも栽培が難しく希少性が高いといわれています。中南米のカカオ豆はナッツやハーブ、フルーツなどのさまざまな香りがします。そのため、香りや風味付けとして用いられるケースも少なくありません。近年はクリオロに病害虫に強いフォラステロをかけ合わせたトリニタリオという品種の栽培に成功しています。

 

東南アジア

東南アジアでカカオ豆を栽培する主な国は、インドネシアやフィリピンなどです。東南アジアの主な栽培地は湿気が多い熱帯雨林の地域です。火山性の土壌や肥沃な農地などが挙げられます。近年はベトナムが新興国としてカカオ豆の栽培が推進されています。

東南アジアで栽培されている主な品種はフォラステロで、酸味が強い特徴があります。カカオ豆は草や木をスモークしたような強い香りが特徴です。木炭やプロパンガスなどで火を起こし、人工的にカカオ豆の乾燥作業をするケースも少なくありません。発酵と乾燥の工程を経たカカオ豆は、酸味やフルーティーな香りが際立ちやすくなります。特に燻製やウイスキーなど、くせのある嗜好品が好きな人におすすめです。



シングルオリジンチョコレートとシングルビーンズとの違い

シングルビーンズとは、特定の産地で育ったカカオ豆のことを指します。そのカカオ豆だけを使用して作られたチョコレートは、シングルビーンズチョコレートと呼ばれ、産地ごとの個性的な味や香りを楽しめるのが特徴です。

一方で、シングルオリジンも同じく、特定の国や地域で栽培されたカカオ豆のことを指します。そのため、「シングルビーンズ」と「シングルオリジン」は、ほぼ同じ意味で使われることが一般的です。一般にはシングルオリジンチョコレートという名称の方が広く知られていますが、シングルビーンズとも呼ばれることがあります。

また、シングルビーンズという言葉はコーヒーにも使われており、例えば、タンザニア産のキリマンジャロや、ジャマイカ産のブルーマウンテンなどが代表的な例です。

 

シングルオリジンチョコレートの味わい方

 

シングルオリジンチョコレートをおいしく味わいたい場合は、チョコレートの厚みや食べ方、一緒に飲む飲み物を工夫するのがおすすめです。本章では、シングルオリジンチョコレートのテイスティングや飲み物とのペアリングについて解説します。


シングルオリジンチョコレートのテイスティング

 

シングルオリジンチョコレートをおいしく味わうには、口の中の温度だけでチョコレートを溶かして食べましょう。噛むのではなく、飴をなめる感覚で食べてみてください。チョコレートの一口の目安は小指の第1関節程度の大きさで、厚みは1~2㎝がおすすめです。チョコレートが大き過ぎると噛む必要があり、チョコレート本来の味を楽しめません。一方でチョコレートが小さ過ぎるとフレーバーを感じにくいでしょう。ワインのテイスティングのように空気を含ませて味わうと、チョコレートの香りを感じやすくなります。

またシングルオリジンチョコレートのテイスティングでは、リラックス状態でいることも大切です。「チョコレートを味わうぞ!」と意気込んで食べるよりは、余計なことを考えずにリラックスした状態の方がチョコレート本来の味わいを感じられます。


コーヒー・紅茶とのペアリング

シングルオリジンチョコレートはコーヒーや紅茶との相性が良く、おいしく味わうことができます。特に甘みの強いチョコレートを食べるときは苦味のあるコーヒーを選ぶと良いでしょう。チョコレートとコーヒーの原材料はどちらもカカオ豆で、発酵や焙煎などの製造工程も似ています。原材料や製造工程など、似ている飲み物とペアリングするとチョコレートをおいしく味わえます。

コーヒーが苦手な人は紅茶とのペアリングがおすすめです。紅茶にはタンニンと呼ばれる植物由来のポリフェノールが含まれています。タンニンには油脂分を分解する作用もあるため、チョコレートを食べた後に紅茶を飲むことで口の中をさっぱりさせてくれます。紅茶とペアリングすれば、チョコレートを飽きずに味わえるでしょう。


緑茶とのペアリング

シングルオリジンチョコレートは緑茶とのペアリングもおすすめです。洋のスイーツを代表するチョコレートと、和を代表する緑茶の組み合わせは意外に思う人も多いかもしれません。緑茶はコーヒーや紅茶よりも口当たりが良く、マイルドな風味が特徴です。緑茶にも紅茶と同じく植物由来のポリフェノールのタンニンが含まれており、緑茶とチョコレートのペアリングでチョコレートの風味を邪魔せずに本来の旨みや香りを引き立ててくれます。

緑茶は、チョコレートの中でも糖質が少なく、よりカカオの風味を味わえるダークチョコレートとのペアリングがおすすめです。甘みのあるチョコレートを食べるなら、苦味のある抹茶とペアリングするのも手です。抹茶とチョコレートのペアリングで、ワンランク上の味わいを楽しめるでしょう。

 

お酒とのペアリング

シングルオリジンチョコレートはお酒との相性も良いとされています。チョコレートをお酒のお供にする場合、ウイスキーやブランデーとのペアリングが一般的ですが、チョコレートはワインとの相性も良いといわれています。チョコレートとワインはポリフェノールを多く含んでいるという共通点があります。特に甘口の赤ワインや赤と白の中間に位置するロゼとのペアリングがおすすめです。

またチョコレートは日本酒とのペアリングも可能です。例えば、甘みの強いチョコレートを食べる場合は、コクのある日本酒が合います。ビターチョコレートを食べるなら、辛口の日本酒を合わせると良いでしょう。このように、チョコレートと共通点がある飲み物を合わせるとお酒もチョコレートもおいしく味わえます。



おすすめの低糖質で上質なチョコレート3選

上質なチョコレートを味わいたいものの、糖質制限やダイエットなどの理由で食べるのをためらっている方もいるでしょう。本章では、ケトフード専門ブランド NATUVIEWで取り扱っている、低糖質かつ上質なカカオ豆で作られたチョコレートを3種類紹介します。

 


生チョコ

 

生チョコは甘さ控えめの低糖質のチョコレートです。健康に配慮しながらチョコレートの口どけの良さや香りを味わえます。生チョコの特徴は、濃厚なカカオの風味と滑らかな口どけです。一口で食べられる大きさにカットされており、口の中でとろけます。

糖質量は一般的な生チョコと比べて93%オフです。そのため、糖質制限やダイエット中の人でもチョコレートを堪能できます。原材料にも強いこだわりがあり、広大な自然の中で天然の牧草をエサにして育った牛の乳から作られたグラスフェッドバターや、上質なカカオを使用しています。生チョコ1箱当たりの栄養成分は以下の通りです。

●    エネルギー:459kcal
●    糖質:1.8g
●    タンパク質:5.4g
●    脂質:40.5g
●    食物繊維:4.5g
●    食塩相当量:0g


生チョコ商品ページはこちら>>



アマンドショコラ

アマンドショコラは、丁寧にローストされたアーモンドをダークチョコレートでコーティングしたショコラスイーツです。アーモンドのサクッとした食感と香ばしさ、そしてチョコレートの濃厚な甘さを楽しめる贅沢な一粒です。アーモンドは、抗酸化作用が期待されるビタミンEが豊富に含まれており、美容や健康の分野でも注目されています。

アマンドショコラに含まれる糖質は2.1gと少なく、健康に気を使っている方にもおすすめの一品です。原材料には、上質なチョコレートや自然由来の甘味料などが使用されています。アマンドショコラ1箱当たりの栄養成分は以下のとおりです。

●    エネルギー:201kcal
●    糖質:2.1g
●    タンパク質:4.9g
●    脂質:16.5g
●    食物繊維:6.7g
●    食塩相当量:0g

アマンドショコラ商品ページはこちら>>



ガトーショコラ

ガトーショコラは濃厚なチョコレートの風味を堪能できるフランスの伝統スイーツです。焼き菓子でありながらも口どけは滑らかで、上質なチョコレートの風味を楽しめます。糖質がわずか0.8gと少ないだけでなく、グルテンフリーかつ砂糖不使用のため、糖質制限やダイエット中の人でも罪悪感を持たずにスイーツを楽しめるでしょう。

原材料にはグラスフェッドバターや自然由来の甘味料などが使用されており、チョコレート風味のスイーツを食べながら食物繊維も摂取できます。ガトーショコラ1本当たりの栄養成分は以下のとおりです。

●    エネルギー:883kcal
●    糖質:0.8g
●    タンパク質:12.4g
●    脂質:81.6g
●    食物繊維:11.5g
●    食塩相当量:0.2g

ガトーショコラ商品ページはこちら>>


 

まとめ

シングルオリジンチョコレートは同じ産地や品種のカカオ豆を原材料に使用して作られたチョコレートです。単一の産地や品種のカカオのみを使用するため、産地ごとにフレーバーに個性が表れます。

糖質制限やダイエット中に罪悪感を持たずにチョコレートを堪能するなら、NATUVIEWのスイーツがおすすめです。

NATUVIEWは、グルテンフリーや低糖質の食品を多数取りそろえているケトフード専門店です。上質なカカオを使用した低糖質のチョコレートもご用意しているので、糖質制限やダイエット中の間食におすすめです。低糖質で上質なチョコレートをお探しの方はぜひお試しください。

 

 

 

 【関連記事】

★ビーントゥバーチョコレート(Bean to Bar Chocolate) への挑戦 生産者を知ることから始まる物語

 

★高カカオチョコレートの健康効果と楽しみ方【72%・86%・95%の違い】

 

ブログに戻る